梅雨が来ないと「稲作」ができない。梅雨=イネの神様

 「梅雨(つゆ)」の時期になると、マスコミや会話の中で、「いやな...」「うっとうしい」(不快)などの悪い表現ばかりが出ますが、私は、「自然」が与えたものには必ず「必要」だから存在するものだと信じています。

 

なぜかといえば、その地球環境が約束したかのように数億年間と繰り返して来た中で、生物や人類はそれに適応、もしくは順応しながら進化してきたからです。

 

◆「梅雨(ばいう)」とは、極東アジア特有のもので、中国の揚子江流域、朝鮮半島南部と、北海道を除く日本でみられる、夏至(げし)(今年は621日・旧暦510日)を中心として前後それぞれ約20日間ほどの雨期を言います。

 

中国では「Maiyu」、韓国では「Maeue」といい、日本の「Baiu」(音読み)は国際的にも通用する気象用語になっています。

 

中国の「梅雨」は、「梅の実が熟する頃の雨期」という「意訳熟語」です。昔の日本ではその伝わった「熟語」を「ばいう」と音読みして、

 

黴(カビ)がよく生える雨期なので、「黴雨(ばいう)」とも書かれました。

 

また、日本では「梅雨」を「訓音」で「つゆ」(汁、水気、水分)とも言いますが、水分の多い時期だからそう呼んだのでしょう。漢字の読みでは絶対ありえない読み方です。完全な意訳音です。

 

 ということは、中国「梅雨」は漢字熟語が作られ、日本ではそれを「バイウ」と読んだのだと分かります。しかし、当の中国の音は「Maiyu」、英語でも「5月」は「May」ですので、元々「5月」の原語?は「メイ・マイ」に近い言葉だったのかも知れません。

 

時期は旧暦の五月頃ですので、梅雨の「雨」は日本では「五月雨(さみだれ)」と呼ぶものと同様になります。

すると「五月(さつき)晴れ」とは、元来梅雨の時期、わずかな晴れ間を指す言葉であり、現在の新暦(太陽暦)の5月「皐月(さつき)」の透き通るような晴天に使うのは誤用なのです。

 

 旧暦・五月(さ・つき)は、まさに「田植えの月」という意味です。

 

田植え.jpg「さ」とは「田の神様」で、田植えの時一日だけ降臨され、みんなを激励されます。だから梅雨時期の稀な「五月晴れ」に、出来る限り一日(その家の分)で田植えを済ませるため、一家総動員で田植えをします。また、「もやい」と言われる「共同作業」で順番に仕上げていきます。

 

神様が与えた苗は「さ・なえ(早苗)」、それを植えるのが「さ・おとめ(早乙女)」と、今も「田植え神事」などが行われています。

 

集落一帯の田植えが無事終わると、それを見届けた「さの神様」は天に昇られる。それに感謝し、地域みんなは「さ・のぼり」(サナボリ、サナブリともいう)の宴を奉納して祝います。

子供のころ、そのときのご馳走や、大人たちの歌ったり踊ったりの宴が楽しみで、精一杯手伝ったものです。

 

 だから、稲作との関連が少ない地方(中国・朝鮮半島・ヨーヨッパなど)では、五月は「メイ、マイ」であり、『田植え』とはまったく関係のない音声です。

(英語の語源は知りませんが、子供のころ「5月」を英語で覚えるとき、

5月は姪(めい)が遊びに来る』と覚えていました。)

 

 日本の歴史では、稲作は朝鮮半島経由で入ってきたことになっていますが、まずありえません。稲も竹も『イネ科』の亜熱帯植物です。

要するに、極東の稲作は日本(東南アジアから中国南部「呉」、台湾、沖縄、奄美、九州)から朝鮮半島に上がったのです。そして中国北部へ移ったのです。(朝鮮・中国の歴史でそれが証明できる)

 

稲作の技術については『海幸彦・山幸彦』でも出てきます。あの話の舞台は『種子島』です。

タネのことを琉球語(沖縄)では『サヌ』といいます。

サヌは、「サの」という意味です。(沖縄は母音のeoをはっきり言わない)『ヌ』は「...の」(助詞)だから、稲タネの神『「さ」の島』が、「種子島」になったのだろう。

 

また、「さ」の音声は「狭」であり、『狭穂姫』伝説、神武天皇の名乗りも『狭野ミコト』です。『海幸彦・山幸彦』には「玉依姫(=豊玉姫)」が出てきて、「南種子町」には「宝満の池」がある。

 

ましてや、わざわざ「古事記」に書かれたのだから、単なるおとぎ話ではないのです。大きななぞが含まれています。

しかしもうほぼ解明できました。

 

『海幸彦・山幸彦』は後日、『おじいさんの昔話』にします。

 

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