竹でご飯炊き(竹炊飯器)

 「孟宗竹でご飯を炊く」...子供の頃やったことはありませんでした。

しかし、小学生の頃よく読んでいた「白土三平」の「サスケ」や「カムイ伝」などの漫画で、忍者が「和紙でお湯を沸かす」のが書いてあり、「本当に紙は燃えずにお湯が沸くのだろうか」と思って試してみました。

 焚き火をして、紙の器に水を入れて火にかけてみました。すると本当に、紙は燃えずにグラグラとお湯が沸いたのです。

 これは、水が沸騰しても100℃で、紙の燃焼温度(300℃以上)に達しないからです。

 そうやって、よく何度も紙の器でお湯沸しをしました。

このことは拙著「ふるさと子供ウィズダム(知恵)」に記載しています。

 

 10数年前、それを出版してから、「もしかしたら竹でもできるかもしれない」と思い、実験してみました。切りたての若竹を使ってお湯を沸かすと、竹の表面は焦げるのですがお湯は沸騰しました。

 それならきっとご飯も炊けるはずということで、ご飯を炊くことにしました。結果とてもおいしい竹ご飯ができました。その後よくキャンプや昔遊びの講習などであちこちの子供たちや保護者の方たちと一緒に「竹ご飯炊き」をするようになりました。

それから、どんどん広がり、教えに行ったある町の物産館のレストランではメニューにも入れられるようになりました。また、各所で子供たちの遊びイベントなどでも良くされているのが新聞テレビで見ることが多くなりました。

おそらく私が元祖?だと思っていますが、一種サバイバル的遊びが広がることは嬉しいです。なぜなら、日本は竹はあちこちありますから、大災害などでいざとなれば、米と水、焚き物があればご飯を炊くことができるのです。また米が無くてもお湯を沸かすとできるインスタント食品もです。

 

02竹釜2ノコ.jpg

 

まず、節と節を残した竹筒の、ちょっと内側にノコで3分の1程度の深さに切り込みます。

左の写真は2連続きの釜を作っているところです。

 

ノコで2本の切込みを入れたあとノミを使って空け口を作ります。

 

03ノミ打ち.jpg 04窓開け.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

片方だけをノミで押し開き、片方は付けたままにします 05窓開け2.jpg

中をよく水で洗って、出来上がったら、今度はお米を研いで中に入れます。

 

 

 

 

06お米入れ.jpg お米の分量は筒の大きさによりますが、

写真のような大きさで大体1~2合ぐらいです。

筒の約3分の1ぐらい。

水はお米と同量よりちょっと大目。

07お米セット.jpg  

 

 

 

 右の、下のほうは、「竹炊き込みご飯」で、

材料に「鶏肉、にんじん、椎茸」を小さく切ったものに、出し汁、しょうゆ、水を入れたもの。(最近では、だししょうゆやめんつゆなどを水で薄めてもいい)そうして、ふたをしてコンロ(炭火かまきを燃やす)にかけます。

                             火吹き竹(「火起こし」とも言う)08コンロにセット.jpg  で、火を強くします。

09炊き出し火吹き.jpg 

 

 

 

 

 

 

「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな...」(昔のご飯炊きの手順)通り、どんどん火を強くしていきます。途中で竹の下のほうが燃え上がりますが、これは「竹の油」が燃えているのであって、竹自体が燃えて底抜けすることはありません。また竹の横縁からも竹の水分がどんどん湯気になって出ます。その竹の水分がある間は竹が燃えて底が抜けることはありません。

約2~30分ほどすると、(竹の大きさにもよりますが)ふたの部分から吹き始めます。

 

10竹めし吹き出し.jpg 吹き始めたら少しだけ火を弱くして、しばらく炊きます。

それから約15分ほどして、ほとんど火を弱くして、蒸らしにします。(ただし、中の状態がどうなっているか、ふたを少し開けて見たり、少しつまんで食べてみるのもいいです。)

 もしガチガチだったら、少し水を加えてまた強火でしばらく炊く。やわらかすぎるようだったら、もう少し炊く。

 いずれにしても電気炊飯器のように完全な出来上がりは望まないこと。しかし、何度か経験するうちに、実においしいご飯が出来上がるようになります。

 

11炊きあがり.jpg

出来上がった「竹ご飯」は、竹の香りに包まれ実においしいものです。

 また、底には「おこげ」が出来ていますのでこれがまたおいしいものですよね。

電気炊飯器では絶対におこげはできませんので、あるところでやったとき、何人もの子供が「おこげがおいしい」といって競って食べていました。(もちろん当店販売の「ホワイトミネラル68」塩おにぎりだったからでもあるでしょう)

 そうして、前のブログで紹介した竹器に盛り付けして食べます。

 

12竹器盛りつけ.jpg

 

13食べる.jpg

 

 

「アヒ、アヒ、でもおいしい」と、竹のおわんで食べました。

(数年前、当店のスタッフだったお母さんの小学生の子供です。今は高校生。)

炊き込みご飯が作れなくとも塩があればおにぎりでもおいしいものです。

 

 

 

 

 次のは、ふるさとの我が家の孟宗山にものすごく直径が大きいもの(約30センチ)があったので、本当のお釜のようなものを作ってご飯を炊いたときのものです。

ただし、節で直接火を受けるので底抜けする可能性があると思い、「魚焼き器」を置いて、その上で炊きました。(釜つくりは私で、炊くのは妻がそう思ってやりました。)

14ノア竹釜完成1.jpg 15ノア竹釜完成.jpg

 

16ノア釜炊き火.jpg 17ノア竹釜上がり.jpg

実においしいご飯が炊けたのですが、1回しか使えないのが、この竹釜飯なのです。

しかし、キャンプなどだったら、燃やしたり捨てても自然に戻るのでゴミになりません。

 

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