納豆作り

 年末の頃になると、よく母と納豆作りをしました。それは餅につけて食べるととても美味しいので、正月用でもありました。もちろんごはんでも大好きでした。また晩秋は稲刈り後の新イネ藁(わら)がたくさんあったのです。納豆は藁の中にいる自然の「菌」が作用して出来上がるので、『藁苞(わらづと)』という容器を作ります。 01つと.jpgこれは大体子供の仕事で、私はつと作りが大好きでした。母が「こんなに作っても食べきれないよ」というほどでした。それは、藁づとに大豆を入れておくだけで美味しい食べ物に変わるのが不思議でたまらなく、何か魔法のようだったからです。まして、大豆は自家栽培、藁もほとんどタダ(無料)で、できる『大ごちそう』(おかず)なので夢中になったのは当然です。 02わら.jpg

 

 

 

 

                          (まず藁をよくすごく)

 

 

04.jpg 04,2.jpg

 

 

 

 

 

 

06,4.jpg つと2.jpg 04納豆ツト.jpg 09大豆入れ.jpg

 

 

 

 

 

 

そして、母がたくさんのゆでた大豆をつとに詰め、納屋の藁束の中に埋め込むと、「早くできないかなー」と待ちきれないほどでした。

(端を切るのははさみで切ってもいい)

 

 

 

 

三、四日経ち、父に「もうねばっとるどか」と聞きますと「まだまだ」と言います。その後食事時その繰り返しで、約一週間した頃、母が「隆ちゃん、納豆づとを見てきて、粘っとるなら一本取ってきてよ」と言われ、飛ぶように納屋に行き、ドキドキ期待しながら、つとを開け、指先で一粒つまんでみますと、ネバーっと糸を引き、納豆独特の香りがしています。 10上がり.jpg「やったー出来ている」と急いで台所に持って帰り、できたてを大きな器に出し、塩を入れ一生懸命かき混ぜ、家族みんなでおいしく食べました。

 

 

11上がり2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

そして母は「ネバ納豆をいっぱい食べると、勉強も人生も何でん、粘り強くなるとよ」と言いますので、私も「ナット喰う(納得)」と言い、家族で大笑いしました。
 近年、納豆は栄養価の高い『発酵食品(ナットーキナーゼ)』として注目を浴び、各種が工場生産され、毎日美味しく食べていますが、当時の自家製納豆の味は忘れられません。


トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 納豆作り

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://haraga-r.com/mt/mt-tb.cgi/8

コメントする

2017年12月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31