■地震・津波・福島原発事故が起きてもうちょうど半年ほどが過ぎました。
ほとんど復旧はおろかますます色々な問題が増えてきています。
◆現内閣(行政)が悪いと言うだけでなく、どこ彼処に『歪み』が頂点に達してきているような気がしてなりません。
例えば、●福島県など放射線の多い所の子供たちを「避難させない」。
●3800億円近くの義援金(日赤分だけでも)がまだ800億円ほどしか支給されていない。
●仮設住宅も完全にできていない。(あれで東北の寒さに耐えられるのか)
●福島第一原発は1号機~3号機メルトダウン(メルトスルー)して、建家外で最高10シーベルト/毎時、が記録されている。(10シーベルトまでしか計れない計器で針を振り切っている)ほぼ7シーベルトで100%死亡(即死に近い。1999年の東海村3名死亡のとき約7シーベルト)。これがずっと今も出続けているのです。
●そして、福島県内はおろか、かなり広範囲まで放射能汚染が進んでいるが、乳幼児、小・中学生などがじっとそのまま暮らしています。政府は「(強制)疎開」もさせません。(先の大戦のときは政府が強制疎開させた。それは仮に戦争の勝敗に関わらず国家将来の宝だからである。=種族存続がすべての生命の最終目的)
●肉牛は、すでに3000数頭以上全国に出回っていて、ほとんど消費されてしまったころに、「出荷停止」になりました。どうして以前に検査しなかったのか。
●そろそろ新米がとれるのに、果たして放射能はどれほどなのか。ほぼ安全だという。それはそうだろう、『作付け』を許可したのだから。
●というか、今も最初少し騒がれたが、野菜、果物は、「風評被害=悪」だと言わんばかりに現在ほとんど計測数値は発表されず、かなり市場に出回っています。
都心部では、九州、中国、四国の生鮮物をあさって仕入れ、そのトラックは東京で積荷を降ろし、空車で帰るのは燃料損なので、売れ残りの関東方面の野菜、果物を関西へ運んで帰る。こうして全国へ汚染は広がっている。
それを『風評被害』ともいうものがいるが、実際数値をはっきり公表しないのであれば「風評」ではない。
まして『暫定(安全)基準数値」は誰が、どうやって決定したのか。
人類はまだだれも『結果』を出したことはないのである。あの、チェルノブイリでも25年以上も経ちいまだにちゃんと健康被害は続出し続けているのだ。
また、現在チェルノブイリでの暫定許容基準値は、穀物、野菜などほとんど日本の平均約10分の1に近い。
●また、原発の冷却放射能汚染水は海に流して、さらにその後大雨も降り河川からも海に流れ込んでいるだろう。とすると当然海産物、魚介類にも及んでいるだろうが、「カツオ」の水揚げがあっていたがその数値も発表されない。
●避難地域も、コンパスで輪を書いた線をずっとそのまま。●当然その線内は瓦礫もそのまま。ただ毎日、降り注いでいます。10キロ、20キロ、...あるテレビニュースでおばあさんが「うちのすぐ前の道が境目だ。1メートルしか離れていないのにここは安全なのかねー」といっていた。実際バリアーがあるわけでもないのに、まったく笑い話である。
■そして八月六日・広島、八月九日長崎の原爆記念の日がやってきました。そこでは毎年必ず「核反対」が叫ばれますが、「原発」に対しては『許容』する派がいます。
◆しかし、『核兵器』と『原子力発電』は全く同じ物なのです。それは、『原料』が同じだからです。「核廃絶」を願うのであれば、「原発」も廃絶しなければ、いつでも核兵器に転用できます。というか、今回の事故はまさしく「核兵器」だったことをことを実証しました。広島型原爆の1000倍に匹敵するのですから、広島では約20万人の人が亡くなりましたが、その時は、ウランを臨界(圧縮)にするための火薬量が4トンもあったため、ほとんどの人がその熱で亡くなったのです。だから、今回は純粋に放射能被害を200倍だと仮定しても(今後10数年かけて)約4000万の人が何らかの被害で亡くなることも想像できます。
■そうした、まさに日本歴史始まって以来の大惨事が起きているのに、まだ「電気が少なくなったら困る」とか「電気が使えなくなるから工場が外国に行ってしまう」、「レジャー産業や商業が不振になり経済が悪化する」...などと、煽っているマスコミもいます。
◆前記したいろんな迅速な対処や農水産物もほとんど放置?していること、各種の「誘導」も、おそらく、その「出所」は政府(行政・官僚=マスコミ)だと確信します。結局、農業、漁業など「実害」の予測を元に非難させたらその保障が膨大だから、とにかくできるだけ『自分たちで経済活動をさせよう』という魂胆ではないのか。
まさに「経済のためなら国民の命などどうでもいい」といっているような気がしてならない。(これは実際そうなのだ。というか、明治以来どうしようもないのである。そのうちその理由を書きたい)。
だからこのような政策では、こんな小さな国土の日本は、全国民が滅亡するかもしれないのである。
しかし、政府(支配者連中)は、10年、いや50年後、100年後の日本など自分はどうせ死んでいるからと考えているとしか思えない。
今の子供たち、いやその子供たち、孫、その孫、彼らのことは考えていないのだ。
これほどひどい国家為政者は考えられない。実際自分は死んだ後のことかもしれないが、その自分が今存在しているのは誰のおかげなのか。
ずっと営々と数万年前の先祖からの「命の連鎖」ではないのか。
あなたは決して草むらや土の中からポット生まれてきたのではない。
その時代時代の先祖たちが、戦い、自然災害、人的争いなどのサバイバルを経てきて、あなたにつながっているということをなぜ分かろうとしないのか。
指導者たちは、そのことを心におくなら決してその『種』を絶やすことは出来ないのである。ややもすると明治以降ずっと日本は『種』の存続に危ぶまれてきた。
『悪魔』に心を奪われてはならない。そして今現代の地球の『悪魔』の存在を目を凝らして知るべきである。これは決して宗教・哲学論的悪魔ではなく実際生きた『人間悪魔(集団)』のことである。