世紀の大発明!『メシイラーズ』(1)

■二○XX年、私は5年間ほど、犬や猫に始まり、私や妻、お互いの両親などで実験を重ね研究してきた。それは1カプセル飲めば、生きている間『食事』をしなくてもいい薬をついに発明した。

 

01完成.jpgそれは、二十世紀後期から販売されていた、天然素材で作られた、いわゆる『人間用堆肥(発酵栄養物質)』である『万田酵素』(良質健康食品)と同じ様な製法で、さらに効能を高め、小さなカプセル大にしたのである。

 

 その薬は、体内で『酵素』が培養増殖され、『水分』は空中の酸素と水素で合成する機能を持っているので、永久に『食物』が要らないのだ。要は、『栄養失調』(ほとんど病気もしない)『餓死』することはないのである。いや、『美食』『酒』などや、今までの『食生活』も適当にするのは一向に構わないが、『添加物』『農薬』などを考えると、これだけのほうが健康的とも言えるほどであった。

 

◆私はこれで億万長者になれると確信した。ありとあらゆる、出来るだけの借金をして大量生産体制のため100名ほどの社員を雇用し、宣伝販売を開始した。

品名は『メシ・イラーズ』である。

 

◆ただし、1粒30万円にしたので、当初は、ほんの少しずつ「ものは試しに」と言う程度しか売れずに半年近くは全くの赤字経営となった。資金は底をついてきた。

 

◆ところが、一年もすると、

「全く腹が減らずに体は健康で、どんどん仕事ができるのでお金もたまった」

「年寄り夫婦でほとんど収入が無かったのですが、思い切って買って良かった。一回も病院へ行かないし、もう死ぬまでなんの心配も無くなった」という『うわさ』があっという間にひろがり、想像を絶する量の注文が、日本全国から押し寄せ、生産が間に合わない状態となり、フル稼働で生産した。

 

02感謝.jpg■『メシ・イラーズ』の原料はもともとの原液タンクのなかに、『アケビ』『カライモ』『わかめ』『ギシギシ』『ニンジン』『玄米』...などを、適量ぶち込めば発酵してどんどん自然増殖する。それに約300トンほどの圧力をかけ濃縮し、原液50キロ分を...(おっと、企業秘密だった)というようにほとんど原材料はかからず、量産体制が安定したので、どんどん出荷できた。

 

◆2年もしないうちに、約3000万粒出荷し、会社の財産は数兆円に達し、従業員達も平均月給1億円だった。さらに私も全社員、その家族も、みんなこの薬を飲んでいるので、ほとんど食事代はかからず、当然光熱費も安いものである。おそらくみんなもう孫の孫の孫まで生活に困ることはないというものだった。

 

◆そこで私は、一大決心をした。

もうかなりの人は『メシ・イラーズ』のため安心した生活をしていたが、高価なため、貧しい人たちはどうしても買えない人がいた。そこで、日本のその人たちや、アフリカ、中近東、東南アジアなどの貧困と餓えに苦しんでいる人たちにまで、出来る限り生産して、『無料』で配布した。

(2)へ続く。

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